心理カウンセラーである阿波ひろみさんの心の仕組みの話を文章に落としたものです。
本人に了解を得ましてブログに記載させてもらいました。。
とても分かりやすく説明されていますので、是非、読んでみてください。
心の仕組みの話
私たちの心のメカニズムの説明をします。
私たちは見えない心と共に生きている存在です。
見えないものを理解することを私たちはあまり得意ではありません。
なぜなら、五感を使えないからです。
でも、その心のメカニズムを今から、皆さんの頭で想像しながら聞いてください。
意識には、顕在意識と潜在意識という世界があります。
顕在意識というのは、私たちが自分で自覚している心の世界。
今起こっている、悲しんでいる、喜んでいる、腹が立っている、自分でわかっているところです。
その意識の何十倍ものひろい意識層を私たちは持っています。
その世界を潜在意識といいます。
ここは自覚のない心 無意識の層
顕在意識は5%であれば、潜在意識は95%以上の比でできています。
私たちはその顕在意識の上に立っている自分を想像してください。
その顕在意識のその下の層に大きく潜在意識の層が支えているのをイメージしましょう。
丸い地球の上に立っている絵を思い浮かべるといいと思います。
丸い地球の上の5%あたりが顕在意識
その下側すべてが無意識層の潜在意識だと思ってイメージを膨らませてください。
私たちは、生きている限りいろいろなものに出会います。
仕事の事、生活のこと、家族のこと、友人たちとのこと、いろいろなことに向き合いながら生きています。
向き合うと、そこから負荷がかかるのでその負荷が私たちに矢印を向けてきます。
それが、ストレス。適度なストレスは、私たちにはとても大切なものです。
あなたも、私も、そこの人もこうやってバランスをとって、どうにかここに生きていることができるのは、何故かと言うと顕在意識の下の潜在意識の層で両手を広げて、私たちの自覚している心と私たちに起きている出来事、その全てを支えてくれているもう1人の私がいるからです。
さっきの地球の上に立っている自分。
そして足元にわずかにある顕在意識。
その下の大きな面積の顕在意識をイメージして、大きな面積の潜在意識の中に、両手を広げて顕在意識を支えている自分をイメージしましょう。
その内側にいるもう1人の我は、胸のところに、大きなエネルギータンクを持っています。
そのエネルギータンクのエネルギーを少しずつ使いながら、両手を上に広げて支える手のところに力を生み出しています。
その力で支えながら、顕在意識と、私たちの目の前で起きている全ての出来事を支え続けています。
人生の中には、いつも同じ大きさの出来事ばかりではありません。
ときにはとんでもなく大変な出来事も悲しいことも、辛いことも起きたりします。
その時には、目の前に向き合うものはとてつもなく大きくなります。
大きくなると言う事は、自分に向けられる矢印の強さが太くなるということです。
自分が倒されそうになる。押しつぶされそうになる。
そんな大きな力が働いてきたとき、私たちの無意識層、潜在意識の中のもう1人の我はどうするかと言うと、胸のエネルギーをもっと大きく使って、支えている両の手に、さらに大きな力を見出して私たちの心と、その出来事すべてを私たちの内側から、力強く支えてくれます。
けれど、胸のエネルギーは無限ではありません。
その大変な出来事が長く長く続くと、エネルギータンクのエネルギーは当然減ってきます。
エネルギーをずいぶん使った時、私たちの内側の無意識層からは、何が起こるかと言うと白旗を振って、ここに生きている私たちにSOSを発信してきます。
もうほとんどエネルギーないよ。もうそろそろ力つきちゃうよ。気がついて・・・
けれど、私たちはほとんどの人が五感を通じて、外からの情報を頼りに生きています。
なので、目には見えない、耳に聞こえない、その内側からの白旗には、なかなか気づくことができません。
まずいなぁという感じを受けたとしても、五感を通して、周りの人たちを見て、あの人はもっと大変なのに頑張っている。
私よりも辛い人はたくさんいる。こんなことでくじけてはならぬ。
そんな言葉で、その白旗を無視するか、却下します。
そうすると、SOSを発しながらも内側の自分は、さらにさらに最後の力を振り絞って、両の手に力を生み出すでしょう。
そうするとやがて、その大きな力を見出せなくなる時点が来ます。
その時点が来た時、内側から必死に支えていたもう1人の我は、その内側で膝を抱えて座り込んでしまいます。
その状態になった時、私たちには症状が出てくるのです。
頭が痛くなる。お腹が痛くなる。眠れなくなる。食欲がなくなる。胃がムカムカする。
うつ病になる。パニック障害になる。胃潰瘍になる。癌という病気もそうかもしれません。
それをさらにさらに、まだ放っておくとどうなるかというと、膝を抱えて座れていた、もう1人の我はそれさえもできなくなって潜在意識のその世界で横たわってしまいます。
潜在意識の世界で横たわってしまったとき、表に生きている私たちは、どうなるかと言うと、生きていくのが辛くなり、自ら命を断とうとする。そんな場面が出てきたりもします。
興味深いのは、内側で支えてくれているもう1人の我のエネルギータンクのエネルギーの量と目の前に起きている出来事の感じ方です。
内側のエネルギーがたくさんあるとき、私たちの目の前の出来事は、大変な出来事さえも小さな些細な出来事に感じたりします。
例えば、今日はあなたの誕生日で、朝から仲間たちが、そわそわソワソワと、誕生日プレゼントを用意している。もしくは、サプライズで驚かせようと何かを企てている。
それを朝、耳にしたとします。
気づかない振りをしているけれど、とても嬉しくなって、その日はなんだかウキウキして、いつもの仕事の場所に出かけたとき、面倒くさい仕事も、なんだか今日はチャチャチャって出来り・・・
いつもは口うるさい上司のその一言も、スルっとかわすことができたり、そんな経験値はありませんか。
逆に、朝から家族と大ゲンカをしてしまった。
そんな日は、朝に大量にエネルギーを消費してしまうので、1日がイライラ、イライラしり・・・
何の気なしに肩を叩かれたその人に腹が立ってしまったり、
夕方に子供たちが帰って、「ねぇねぇ、お母さん」たくさん話をしたいのに、今忙しいから後にしてって、すぐに振りのけたりとそんなこともありますね。
それは全て内側のエネルギーの量と関係しています。
もう少しわかりやすく言うと、車をイメージしてください。
車が上り坂を登っていく。
その車はその上り坂を上るのは、機動力も、性能も全てクリアしていて、ラクラク上がることができる車です。
けれどその車に、ガソリンがもしなかったら走れないし、僅かだったらすぐに止まってしまいます。
その車のガソリンタンクと潜在意識の中にいる、もう1人我のエネルギータンクは、同じものだとイメージしてください。
出来事がたくさん起きてきたとき大変な出来事に膨らんだ時、私たちは、五感を通じてその出来事を見るので、まずその大変な出来事をクリアしようと一生懸命になります。
それは、どういうことかというと、さっきの車の話で説明すると、その上り坂を平坦なまっすぐな道にした時に、その車は走れるようになるだろうということと同じです。
けれど、その上り坂をまっすぐにしたところで車にガソリンがもしも無かったら、その車は走れないし、その車のガソリンが僅かだとしたら、同じように少し進んだら、止まってしまうのです。
という事は、私たちに当てはめて考えたとき、目の前の大きな出来事を一生懸命にクリアしようとして頑張って、その出来事がなくなったとしても内側のエネルギータンクのエネルギーが僅かだったとしたら・・・
次に起きてくる出来事は、また大変に感じる大きな出来事がやってくるという仕組みがあるのです。
という事は、私たちがアプローチする場所は、目の前の出来事ではないと言うことなのです。
では、内側の潜在意識のもう1人の我はエネルギーをどうやって高めていくかというと、ここがとても大切な場所です。
私たちの内側にいる、もう1人の我は、私のためだけに生まれてきた時から今の今までずっ〜と私たちの内側で両手を広げて、この私を支え続けてくれています。
その存在は、ただただ私たちが目の前に起きてくる出来事に、打ち負かされたり、踏みつぶされたり、倒れてしまわないようにただそれだけのために、ずっと働き続けてくれているわけです。
けれども、私たちのほとんどは、内側にいるもう1人の我は、五感を通して見たり、聞こえたり、臭ったり、触ったりできないのでほとんどの人が、その存在に気づいていません。
内側のもう1人の我が、そのエネルギーを上げるためには、その存在にまず気づいてあげること。
五感を通じて感じられないもう1人の我が、私たちの内側で私を支えてくれているということに本当気づいてあげることです。
そして、そのもう1人の我に今までどれだけの頑張りをしてきてくれたことか、五感を通してそこにエネルギーを落としていきます。
どういう風にするかというと、自分の体を抱きしめながら、自分の声を使って、自分の耳を通して、自分の内側にいるもう1人の我のエネルギータンクにエネルギーを注いでいきます。
「ありがとうね〜」今まで、どれだけ自分のことを支えてきてくれたことか・・・
「あんなに悲しかったんだよね〜」あの時は・・・
「本当は声を上げて、ワーワー泣きたかったんだよね」
「本当はとても惨めだったんだよね」
「あんなにニコニコ笑って過ごしたくはなかったんだよね」
「よくがんばってくれたね」
「許してね。」
「今まで1度もそれなのに私はあなたに気づいてあげることができなかったね。ごめんね。」
「でも今の私があるのは、あなたのおかげなんだよ。感謝してるよ。」
そして、「私が誰よりもあなたのことを愛しているよ」
自分の内側が、1番欲しかった言葉、1番抱きしめて欲しかったことそれはすべて、私が知っています。
その私が、内側にいる私よりももっと大変なとこを引き受けてくれた私に五感を通じて、たくさんのありがとうと感謝と、愛していると、ごめんねと、許してねを注ぎ続けること。
誰もいない場所で、1人になった時に内側のタンクがダムの水が満ち満ちてゆくようにゆっくりとゆっくりと信じて注ぎ続けましょう。
内側が徐々に徐々に満ち満ちて来たとき、内側からの声が上がってきます。
「もういいよ〜 。よくわかってくれたね」その声が聞こえ始めた時、目を開けて周りの出来事を見つめてみましょう。
その時、目の前にあったあんなに大きくて難しくて、とんでもないって思っていた出来事がどうしたことか、なんだ、こんな大きさの出来事だったのか!!
こうすればよかったのか!!
なんだ、ここにこんなにも愛がたくさん隠れていたんだ!!
魔法がかかったように、目の前の出来事がたやすく、簡単に、小さなものとなり、私たちは、生きやすい道は歩いて行くようになるのです。
心の仕組みの話でした。
ここまでです。
どうだったでしょうか?