素鵞社とは出雲大社の本殿裏にあたる場所にある、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が御神体のお社です。
素戔嗚尊は、天照大御神さまの弟神であり、大国主大神さまの親神。
八岐大蛇退治で有名な神さまです。
素鵞社のお社の奥に磐座があるのですが、そこにハトが1羽いて、節分で撒かれた豆を食べていたんです。
豆がまかれていて、それをハトが食べている。
そのことは、まったく不思議なことではないのですが・・・
その横で若い女性2人が何かを袋に一生懸命に入れていることに気づきました。
この2人・・・何してるんだろう・・・?
若い女性2人が作業を終えて立ち去った後に見てみると、そこに木箱が何個も置かれていて砂が入っているのです。
丁寧に砂を袋に入れやすいようにコンビニで弁当を買ったらもらえるようなスプーンまで用意されているではないですか。
これは何かあるということで調べてみました。
私が知らないだけで、みんな知ってることなのかもしれませんが・・・
素鵞社のお砂・・・全国的に有名だそうです。
今までかなりの回数、出雲大社に参拝させてもらってましたが、私はまったく知りませんでした。
素鵞社にお参りさせていただいたときにお社の奥の磐座に行くようにしているのですが、お砂を取っている方を見るのも初めてでした。
Contents
出雲大社の本殿の奥にある素鵞社の砂のご利益・効果とは?
出雲大社、素鵞社のお砂の使い方① お守り袋に入れてお守りにする!!
素鵞社の砂には厄災・招福のご利益・効果があるそうです。
お守り袋に入れてお守りとして持ち歩くという人も多いようです。
お守り袋は、出雲大社近くにある雑貨屋さんなどで販売しているそうです。
かわいいデザインのものもあるみたいなので、女性には特にいいかもしれませんね。
特に姿かたちを気にしない私のような人は、百均ショップに売っている小さいジップロックのようなビニール袋でいいかもしれません。
出雲大社、素鵞社のお砂の使い方② 家の土地の四隅にまく・埋める。まき方はどうする?
素鵞社の砂には、土地の守護、清めや厄除け、魔除けのご利益・効果があるそうです。
素鵞社の砂は、地鎮祭などにも使われるそうで、家の土地の四隅に埋めることができる方は四等分してそのまま埋めると良いと思います。四隅に撒くだけでも構わないでしょう。
コンクリートなので無理と言われる方もいらっしゃるはずです。
その場合は、四隅に盛り塩のように置いてあげるといいと思います。
雨風で飛ばされたり、流れたりしても気にしなくていいと私は思います。
四隅に一時的に置いたことにより清めや厄除けのご利益・効果はあるはずです。
四隅だけでなく、家の土地の周りに結界を作るようにお砂を撒きながら、ぐるっと一周回るというのもお勧めします。
私は神社仏閣で加持祈祷してもらった塩をこのようにして、家の土地を一周周りながら回って清めていきます。お砂も塩も同じ要領でいいはずです。
出雲大社、素鵞社お砂の使い方③ アパート・マンションや集合住宅の場合は?玄関に置くのもOK
アパートや集合住宅で周りに撒くのは難しいという方は、玄関や部屋の四隅に小皿や小瓶などに入れて置けば、住人の方を守ってくれることでしょう。
こぼれるのが心配であれば、百均ショップに売っている小さいジップロックのようなビニール袋に入れてしっかり閉じておけばいいと思います。
また、神棚に置いておくのも良いと思います。
出雲大社、素鵞社のお砂の使い方④ 田畑に撒く!!
田畑に撒いて清めると、作物が良く育つということです。
うちの父親、野菜など作ってるので試してみたいと思いました。
出雲大社、素鵞社のお砂の使い方④ 車にまく!!
車に撒くと交通安全のご利益があるとも言われています。
傷にならないようにやさしく車にまいてあげましょう。タイヤにまいてあげるのもいいかもしれませんね。
このようなご利益や効果があると言われています。
素鵞社でお砂をいただく時にどのような使い方をするのか決めておくと、いただく分量を把握できるのではないかと思います。
お守りとして使うのと土地や田畑に撒くのでは、いただく量が変わってくるはずです。
関連ページ → 2020年、今年も須佐神社・出雲大社に節分の日に行って来ました!!
素鵞社のお砂をいただくのには、出雲大社のルール、事前に行う決まり事がある。
素鵞社のお砂をいただく前に行うことがあります。
稲佐の浜にお砂をいただきに行かないといけません。
稲佐の浜のお砂を持っていき奉納して、素鵞社のお砂をいただくということをしなければならないのです。
注意しないといけないのは、稲佐の浜のお砂ではなく、補充して素鵞社でいただいたお砂、社の軒下で素戔嗚尊さまのパワーを注入されたお砂であるからご利益が授かるということです。
これを出雲大社の決まり事・ルールやお砂をいただく事前の儀式などと言われる方もいるようです。
関連ページ → 出雲大社、11月の神在祭や初詣、GWなどの参拝をスムーズに行う方法を教えます!!
出雲大社境外図 出雲大社HP引用
素鵞社のお砂をいただく手順。場所は?立ち入りできない時間があるの?
簡易的な手順と少し時間をかけて、しっかりとご挨拶(お参り)をしてお砂をもらうという2つの手順があります。
素鵞社の場所が分からないという方もいらっしゃるかもしれませんので、場所は出雲大社境内の一番奥、本殿の裏になります。
注意しないといけないのは、警備の都合上により、十九社より北へは行けなくなります。
16時30分以降は翌日の6時まで、立ち入り禁止でロープが張られます。
まず、素鵞社のお砂をいただく簡易的な手順から説明します。
稲佐の浜に行き、お砂をいただきます。
出雲大社から稲佐の浜までどれくらい掛かるのでしょうか?
どのルートを通っていくかにもよるのだと思いますが、距離にして約1kmぐらいだそうです。
徒歩で西へ約15分。車で5分程度になるかと思います。
一畑バスが出雲大社連絡所から出ており、稲佐の浜まで運賃150円だそうです。
ただ、1時間に1本程度しか走っておらず、帰りはタクシーという選択もありだと思います。
タクシーで片道800~900円程度の運賃になるそうです。
稲佐の浜は、神在月に神さまが降り立つ場所。
そこに弁天島があります。島というよりは岩ですね・・・
岩の上に鳥居と殿舎があります。
御祭神は、豊玉毘古命(トヨタマヒメノミコト)で、初代天皇の神武天皇のおばあちゃんになるそうです。
安産、子孫繁栄、農業守護などのご利益を授けてくれる神さまです。
弁天島の豊玉毘古命にご挨拶(お参り)し、場所の指定はないので足元のお砂をいただきましょう。
簡単なスコップや手を拭くことのできるウエットティッシュなどあると便利だと思います。
ビニール袋もジップロックタイプのものであれば、カバンの中でこぼれたりしないでしょうし、稲佐の浜のお砂用と素鵞社のお砂用と分けて2つ用意すると分かりやすいかもしれませんね。
出雲大社境内図 出雲大社HP引用
出雲大社での参拝。素鵞社のお砂をいただく前には、三度の禊で穢れを落とす!!
次に出雲大社へ参拝です。
ここで大事になってくるのは、〝三度の禊〟になります。
三度の禊とは、祓社と祓橋、手水舎での三度の禊を行うということです。
勢溜の大鳥居から入り、祓社(はらえのやしろ)で穢れを落とし、一度目の禊です。
下り参道の坂を下りきると、祓端(はらえのはし)を渡ります。
神聖な鶴山から流れる素鵞川(そががわ)によって穢れを落とし、二度目の禊になります。
松の参道を通り、三度目の禊。手水舎で一般的な作法を行い、穢れを落とします。
この三度の禊を行うことにより、完全に穢れが落ちて、境内に入ることを許されます。
境内に入り、拝殿に参拝。八足門から本殿に向かって参拝。十九社に参拝し、本殿裏の素鵞社へ。
素鵞社に参拝後、お社の左横側から入っていくと、社殿の床下に木箱に入ったお砂があります。
木箱の中に稲佐の浜のお砂を奉納して、代わりに置いてあるお砂をいただきます。
持ってきた砂よりも少なく持って帰るのがマナーだそうです。
その後は、西側遥拝場で西向きの大国主大神さまに参拝となります。
もう一つの手順は、時間のある方でないと無理かもしれません。
稲佐の浜のお砂をいただきに行く前に出雲大社と素鵞社にお砂をいただくことをご挨拶するというものです。
ご挨拶後に稲佐の浜でお砂をいただく。
再度、出雲大社に戻り、出雲の大神さまにお参り。
素鵞社にお参りをして、お砂の交換をするという手順になります。
遠方から来られる方は少し難しいかもしれませんが、ここまでできる時間があるのであれば、先にご挨拶に行ってというこの手順で、私はやってみたいと思いました。
素鵞社のお砂、使わなくなったらどうする?保管は?
お砂をアパート・マンションや集合住宅などで厄除けなどに部屋に置いて使っていたが・・・
その後どうしたらいいのか?と考えられる方もいるかもしれません。
度々、出雲大社にお参りに行く方は、稲佐の浜に「ありがとうございました。」と言ってお返しすればいいと思います。
それまでは、ビニール袋に入れて自分自身が失礼にあたらないと思う場所で保管しておけばよいと思います。
遠方で出雲大社に行くことができないという方は、同じように「ありがとうございました。」といい砂浜に返してあげるとよいでしょう。
海も近くにはないという方は、山や草木ある場所に「ありがとうございました。」と言って返してあげて下さい。
関連ページ → 節分に出雲大社・須佐神社に参拝してきました。
素鵞社の岩は、御神体である八雲山の山肌に唯一触ることができる場所。
素鵞社のお社の裏手に磐座があります。
この巨大な岩ですが、出雲大社で最も強い神気が宿る場所やパワースポット。
隠れスポットなどと言われている場所になります。
素鵞社にお参りされて、左側からお社の裏手に回って、磐座にお参りされる方もたくさんいらっしゃるので、このこともご存じの方も多いことだと思います。
素鵞社の裏手(奥)からは、八雲山があります。
本殿の後ろに素鵞社。素鵞社の後ろに八雲山があり、出雲大社のすべてを見守る位置にある山です。
この山が御神体、神々が住む場所、聖域エリアとして禁足地となっており、特別に大切な場所とされていることが分かります。
隣の弥山には入山できるのに、八雲山は入山することが許されないのです。
本来、神道では山や木、海を拝んでいました。そこに神々が宿るとして・・・
神が降りる山は禁足地となり、岩は磐座に。木は御神木とされました。
素鵞社の磐座ですが、入ることができない八雲山の山肌に唯一触れることができる岩場になります。
片手で触れている方をよく見かけますが、できたら両手で触れるのがいいかもしれませんね。失礼がないかも。両手の方が丁寧な感じがしませんか?
この磐座に触れると感覚の鋭い人は、手の平にピリピリとくるものを感じる人もいることでしょう。
私はピリピリしなかったと思われるかもしれませんが、そこは問題ではなく、触れることによって、心で神々さまを感じることが大切でsると思います。
ちなみに、出雲大社の手水舎の水は、八雲山からの流れてきているもので非常に浄化の力が強いです。
関連ページ → 出雲大社、11月の神在祭や初詣、GWなどの参拝をスムーズに行う方法を教えます!!
まとめ
出雲大社に行かれるときには、少し時間に余裕を持って稲佐の浜でお砂をいただき、素鵞社のお砂と交換して、お守りにしたり、土地を清めるという使い方をしてみてはどうでしょうか?
その前にはしっかりと手順に沿って、祓社と祓橋、手水舎での三度の禊を行い、穢れを落とす。とても大切だと思います。
もしも、人が多いシーズンで下り参道の祓社で人が並んでいるようでしたら、拝殿の敷地内にあるもう一つの祓社に行かれることをお勧めします。
それだけでとてもスムーズにお参りすることができると思います。
また、素鵞社のお社の裏手にある磐座も是非とも見ていただきたいです。