『魂の構造』『魂の構造リーディング』について③からの続きになります。
『魂の構造』『魂の構造リーディング』について③では、『魂の構造』の7大項目の中で、7つのセンター(能力タイプ・特徴)・7つの錨(課題・生命損失を防ぐ安全策)ことについて書かせていただきました。
ここでは7大項目の中の説明ができていない残りの1つの大項目の中の7つの魂の年齢・段階について書かせていただきます。
Contents
スピリチュアル的な観点での魂 『魂の構造』『魂の構造リーディング』
7つの魂の年齢・段階(種類)
人の成長・発達には、段階ごとに学ぶべきテーマがあり、魂の成長・発達にも段階的に学ぶべきテーマがあります。霊魂は、何度も何度も転生を繰り返しながら、とてつもなく長い時間をかけて成長します。
魂年齢は、7段階に分けることができ、下記の7つになります。
【魂年齢】
- 幼児 地上で肉体の中に生きる
- 青年 規範と群れの中に生きる
- 成人 規範・群れから離れて、自我を追求
- 成熟 自己の重要性(エゴ)を確立
- 老年 自己の重要性を消去し、目に見えない本質へと向かう(非科学的な価値の学び)
- 長老 霊性の進化・統合
- オーバーソウル 一体性、集合した意識
下へ向かうほど年齢を重ねた古い魂ということになります。
※以前の文章の中では、赤ちゃん、幼稚園児・・・・高校生、大学生というような説明をしたことがあるかと思いますが、一般的には上記のような名称で言われています。
『魂の構造リーディング』ではクライアントさんの魂年齢お伝えして、今、どのようなことを魂の成長・発達のために学んでいるのかというテーマもお伝えしています。
それぞれの7つの魂の年齢を説明していきたいと思います。
【魂年齢】幼児の魂の段階
幼児の魂が転生する目的は、「地上で肉体の中に生きる。」ということになります。魂の最初の段階ですから、複雑なテーマに取り組むのではなく、「肉体の中で生きることを学ぶ」ということをやっていくということです。
寝て、起きて、食べて、働いて、寝る。その中で、食料がなければ、狩りに行くこともあるでしょうし、木の実を採ることもあるでしょう。生きることを試すために、体の機能を試し、肉体を酷使するような環境を選ぶことも多いと思います。このようにごくごくシンプルに「肉体の中に生きる。」ということに学びの範囲を絞ることでテーマをよく学ぶことができるのです。
人との関りは、家族や部族たちのみに限定されることが多く、限定されて中であるので、複雑な感情や関係性といったものは現れません。
幼児の魂での転生を何度も繰り返して、その中でさまざまな肉体の中で生きることを学んでいき、十分な学びを終えると次の青年の魂の成長段階へと入っていきます。
【魂年齢】青年の魂の段階
青年の魂の段階では、「規範と群れの中に生きる。」ということになります。つまり、集団の中で生きることを学ぶという段階です。
例えば、制限に縛られるような家に生まれたり、地域でのしきたりが厳しいところもあると思います。また、社会階級や自由が縛られて国家、厳しい戒律の宗教など、いろいろな集団の中で、それに従い淡々と生きる転生、疑問を持つ転生、反発する転生、奪い・奪われることを経験する転生であったりとさまざまなバリエーション・側面を学び経験します。
人との関りは、幼年の魂よりも周りの人たちと関わり合いを持ち始めるが、生きていくうえでの必要とする範囲ということが多いです。同じ信念や規範、規律というグループや集団にこだわりを持ち、その枠組みからはみ出ることを嫌い、誰かがそこから離れようとすると怒りを感じたり、排他的な反応や行動をすることがあります。この枠組みを人生の軸としているので、社会の中で生きるという初めの段階を学んでいきます。
青年の魂で転生を何度も繰り返して、規範と群れの中で生きることを学び終えると、次の成人の魂で規範と群れを試すというような学びに入っていきます。
【魂年齢】成人の魂の段階
成人の魂の段階では、規範・群れから離れて、自我を追求し、規範から遠く離れていくことへ力を試していく段階です。
青年の魂の段階で、集団や組織、グループという枠組みの中で生きることをよりどころとして学んできた魂が、枠組みの外へ出て・離れて、制限なく、可能性を探求し、個を追求することに取り組み、学んでいきます。家庭や地域から飛び出して、異なった生き方をする。同じ価値観を共有するグループや組織から離れて個を追求する・・・など、さまざまなバリエーションが考えられます。場合によっては、世間を騒がせる行動をとったり、社会の脅威となったり、刑務所に入ったりと、成人の魂の段階では、よりハードな経験を選ぶことも多い傾向もあります。
人との関りは、自分という存在を確認するために、多数の集団から離れたり、他の相手を意識したりします。周りが受ける印象も気にすることはなく、あまり関係ないと思っていて、枠組みから外れて、個として意志を表現することを行っていくことが多い。人と異なることに対して価値を感じるという傾向があり、特異な存在として互いに認めた相手と関わりを持とうとする傾向もあります。
青年の魂で転生を何度も繰り返して、学びを終えると、自己の重要性を確立する魂の段階の成熟の魂に入っていきます。
【魂年齢】成熟の魂の段階
成熟の魂の段階では、自己の重要性を確立するがテーマとなります。
個人的な高い目標の達成、成功を自己の重要性を確立するために求めます。成熟の魂にとっての豊かさとは、目に見える物質的な豊かさです。経済力・影響力・人気・評価・地位など、これらを得るために努力を払うという傾向もあり、強い競争意識と勝ち負けに対する強い情熱も持ち合わせています。
特にこの魂の段階を理解することが大切で、環境汚染や資源の奪い合い、結果としての戦争は、経済的な利益、既得権益層の利益追求などによって起こってくるからです。地上の多数を占める成熟の魂は、自己の重要性を確立するということに意識が向いているので、経済至上主義・消費主義社会といった価値観をベースにして行動しているため、人類の行く末、地球の行く末を左右することにもなっていきます。(もちろん、成熟の魂だけの問題、原因ではありません。)
人との関りに関してもテーマが自己重要性の確立であるため、注目されたり人気になることなどを求めます。また、経済力・影響力・人気があるというパワーを感じれる存在に惹かれていきます。そして、属すことによってパワーを感じられる集団に入ることを望みます。
魂の成長段階では、ここで自己の重要性が頂点で次の老年の魂の段階では、自己の重要性を消すという段階に入っていきます。
【魂年齢】老年の魂の段階
魂の成長段階として、後半の段階に入り、これまで説明してきた魂と学びの種類、目的が変わってきます。
共生、共感、自己認識、内面性、非物質的で目に見えない価値を求める・・・自己の重要性を消却し、本質へと向かうといった非物質的な価値・学びへと移った段階になります。
意識が磨かれ、波動がより繊細になり、他の波動を感じることができるようになるので、共感力、理解力、直観力が高まる。そのために、他者の感情やあらゆる種類の低い波動の影響を受けてしまうというようなことも・・・。エンパス(共感体質)、ミディアム(霊媒体質)、ジオパシックストレス(土地や地脈のエネルギー)、光や電磁波などのエネルギーに対しての過敏などにもなってくる。
また、この魂の段階に入ると、精神心理、癒し、精神世界、スピリチュアリティに関心を持つ人が多くなる。
人との関りに関しては、人間性の理解、尊重ということが大きなテーマになっていきます。より複雑になり、他者との関係性だけでなく、世界や社会や地域、組織、家族・・・などの学びか組み込まれてきます。
老年の魂の初期では、まだ成熟の魂の影響が強く出ることもあり、人間関係にもドラマチックな要素や強い感情の関係性が出てくることもありますが、中期に入ると、老年らしい特徴がより強く出てきます。その中で、さまざまな体験を積んで、霊的な成長を行っていきます。後期に入ると、人間関係を客観的視点で観ていくようになり、自己の重要性の消去もさらに進み、高次の自己・低次の自己の調和も図られていきます。
【魂年齢】長老の魂の段階
長老の魂段階では、あらゆる転生で得ることのできた霊的成長の要素が統合集約されていき、自身だけでなく、人類の霊性にフォーカスが当たります。人類の意識・霊性の向上(魂の向上・魂を磨く)となっていき、伝えること・教えること・導くことに集中していくようになっていきます。
個人的な視点・感情・問題・こだわり・執着などもなくなり、人との関係性もより客観的で観察的な視点へと移行します。
そうして、霊性の調和・統合が進み、個人レベルにとどまらず、高次の段階にある存在との調和・統合が図られ、一体になることへの学びが焦点になり、それが、全体(ワンネス)意志であり、全体の意志に個を全託することを学ぶ段階となります。
長老、初期の魂の段階では、集中して内的な作業を進める時期で、霊性の進化に焦点を合わせていくようなる。老年の魂の段階での経験や知恵や学びなどの様々な要素を整理・統合していく時期です。
長老、中期以降の魂の段階に入ると、これまでの霊的な成長のエッセンス・本格的な要素を使って、どう伝えるか・教えるか・導くかに焦点となっていきます。これらを経験していくことにより、教師としての霊性の統合・成長・進化を行っていきます。
長老、後期の魂の段階になると、高次の意識的な存在との一体性はどんどん高まり、この意志は全体の意志に一層溶け込んでいきます。よりよく伝え・よりよく教え・よりよく導くことを通して霊性の進化・統合が進んでいきます。静かに目立たず転生の役割を果たしていく存在もあれば、歴史に名を残す導師も存在します。老子、イエス・キリスト、仏陀など・・・
長老の魂の段階は、地上における数々の転生を統合していき、転生の終焉に向かっていく時期でもあります。
【魂年齢】オーバーソウル
オーバーソウルは、魂の年齢の中に入っていますが・・・魂の年齢というようなカテゴリーではなくなります。
オーバーソウルは、集合意識になり、魂の集合した存在。1つの魂ではないということです。進化が進み、肉体1つに霊魂が1つという意識の存在ではなく、肉体1つの中に何人もの高次の意識へ進化した存在が調和的に集合して、1つの肉体に転生して明確な使命を持ってその生を生きるということになります。
オーバーソウルの段階になると、転生の必要性がなく、天上で人々のガイドとなって手助けをしたり、宇宙全体の進化の過程を促すなど様々な活動をすることになります。加えて言うと、長老の魂の最終段階でもほぼ地上に転生する必要性はなくなっています。
オーバーソウルが転生するかどうかは、任意となり、自分で選択するということになる(地上でオーバーソウルに出会うことは、稀であると言われています。)。転生するときには、その転生ですると決めた使命・目的を果たします。天上にいてできることがあるのに・・・肉体を持って手助けする必要がないのに人類の霊的意識の変容・進化を促すために地上に転生してくるということは、奉仕であり、愛なのです。
※魂の若い・古いは、良い・悪いとの関係はありません。それぞれの年齢により、学びの種類が異なります。魂はそれぞれの段階を経て成長していきます。
実際のリーディング・カウンセリングでは
実際の『魂の構造リーディング』の際には、7大項目の7つの小項目、その他のたくさんある要素をとらえて、「その人ならではの経験や特徴や事例」をリーディング・カウンセリングしていくので、一人として同じ内容になることありません。
まとめ
7つの魂の年齢・段階(種類)があり、魂の成長・発達にも段階的に学ぶべきテーマがある。
【魂年齢】
- 幼児 地上で肉体の中に生きる
- 青年 規範と群れの中に生きる
- 成人 規範・群れから離れて、自我を追求
- 成熟 自己の重要性(エゴ)を確立
- 老年 自己の重要性を消去し、目に見えない本質へと向かう(非科学的な価値の学び)
- 長老 霊性の進化・統合
- オーバーソウル 一体性、集合した意識
実際の『魂の構造リーディング』の際には、7大項目の7つの小項目、その他のたくさんある要素をとらえて、「その人ならではの経験や特徴や事例」をリーディング・カウンセリングしていくので、一人として同じ内容になることはない。
参考・引用文献 ワンネスインスティテュート365日メルマガ