神在祭の行われている中、出雲大社に参拝させていただきました。
県外ナンバーの車も多く、人気のお社では行列ができている事態。
出雲の大神さまもこの参拝者の行列を大変に気にされておられ、祓社が2か所あることをアナウンスして欲しいということで、神在月や神在祭、十九社、素鵞社、西側遥拝場の説明も一緒にして書かせていただきました。
初詣や神在祭、ゴールデンウイークや連休といった参拝者が多い時に有効であると思いますので、参考にしていただけたらと思います。
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11月(旧暦10月)の神在月に出雲大社に全国の神々さまがお集まりになります!!
一般的には11月(旧暦10月)を神無月と呼びますが、出雲大社に神々さまがお集まりになるからで、逆に出雲地方では、神々さまがいらっしゃるので、神在月と呼んでいます。
一年に一度、目には見えない神事を司られる大国主命さまが鎮座される、出雲大社に全国の神々さまがお集まりになられて、『神議(かみはかり)』が執り行われ、人々の幸せの縁が結ばれるそうです。
出雲大社では、11月(旧暦10月)の神在月にいろいろな祭事が行われています。
まず、稲佐の浜で全国の神々さまをお迎えする『神迎(かみむかえ)神事』が執り行われ、その後に神楽殿にて、奉迎の『神迎祭』がお仕えされます。
その他には、『神在祭』、『縁結大祭』が斎行され、最終日に『神等去出祭(からさでさい)』が拝殿にて斎行されます。
『神等去出祭(からさでさい)』は、全国からお集まりになられた神々さまの出雲大社からのお出立ちをお送りするものです。
この期間は、旧暦で10月10~17日の約一週間を新暦に当たる日にちで行うとのことです。
『神在祭』、『縁結大祭』は、期間中に複数回行われるので、ご興味のある方は、出雲大社のホームページを確認の上、ご参加してみて下さい。
車内からの出雲大社
令和元年11月11日に出雲大社の参拝させていただきました。
ある方から「最近、出雲大社にお参りに行った?」と尋ねられました。
毎年、3~4か月に一度は、お参りさせていただいているのですが、今年に関しては、2月3日の節分にお参りしてから行くことができていませんでした。
これは、「お参りに来るようにということだな・・・」ということであり、サインだなと、その方にお礼を言い、いつ行こうかとカレンダーを見ると11月。
なんと、神在月ではないですか!!
不思議と11日の予定が何もなく、予定を入れようとしても不思議と断られる・・・令和元年11月11日の1が5つ並ぶ日に出雲大社に行くことになりました。
惜しくも、11時11分には間に合わず・・・
出雲大社に参拝させていただく前には、必ず須佐神社にお参りさせていただいています。
今回も須佐神社にお参りに行かせていただきました。
まずは、須佐神社の道路を隔てた前にある天照社にお参り。
狛犬さんたち4匹にもご挨拶。
次に須佐神社に行き、本殿にお参りさせていただきました。
昔は本殿にある祈願所のようなところに上がらせてもらって、長時間お参りさせてもらっていたなということを思い出しました。
前回、参拝させていただいたぐらいから、その場所に上がれなくなっており、祈願される方のみが上がることができるようです。
今回の収獲は、初めて社務所にある龍の鏡を見ることができました。天気が良かったから、玄関開けていたのでしょうか?
龍の鏡、あること知りませんでした。
この鏡、どのようなものなのか興味があったので、お話をお聞きしたかったのですが、時間がなかったので、今回は先を急いで本殿裏の大杉にお参りをして、すぐに出雲大社に向かいました。
せっかく、令和元年11月11日にお参りさせていただくので、11時11分に出雲大社の本殿にお参りしたかったのです。
しかし結果は、出雲大社前で渋滞にハマってしまい・・・車内で大鳥居の前で11時11分を迎えることになってしまいました。
『神在祭』、『縁結大祭』が行われる日でしたので、私の時間の読みが甘かったです・・・
結局、駐車場に入れたのが、12時を回っていました。
大遅刻ですね!!
勢溜の大鳥居を通って、下り参道を歩いていると祓社で大行列していました・・・
出雲大社の大駐車場に着いて、勢溜の大鳥居まで歩いて行き、一礼をして下り参道へ。
歩いていると、人が並んでいるのが見えました。
神在祭なので、参道で何かイベントでもやっているのかと思っていると・・・
その行列は、祓社から続いていました。
70メートルぐらいのお参り待ちの大行列です。
しかも、バスガイドさんが旗を持って、ツアーのお客さんをその後ろに並ばせています。
この列に並ぶ気にならず、私は祓社を素通りして、拝殿・御本殿に向かいました。
祓社(はらえのやしろ)の御祭神は、祓戸四柱の神(はらえどよはしらのかみ)さま。
瀬織津姫神(せおりつひめのかみ)、速開都姫神(はやあきつひめのかみ)、気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)速佐須良姫神(はやさすらひめのかみ)が祓戸四柱の神になります。
本来は、出雲大社で参拝する人は、この祓社で心身を祓い清めて、拝殿や御本殿でお参りに向かうことになります。
勢溜の大鳥居
東十九社、素鵞社、西側遥拝場でも行列でした!!
祓社から松の参道、銅鳥居を通って、拝殿・御本殿へ入っていくと、すごい人の数です。
神在祭の期間中ですので、当たり前かもしれませんが・・・
御本殿にお参りを済ませて、東十九社(じゅうくしゃ)でも行列ができています。
東十九社に少し離れたところからお参りを行い、御本殿裏の素鵞社(そがのやしろ)でも行列・・・西側遥拝場も行列・・・この3か所、少し離れたところからお参りをさせてもらいました。
東十九社の御祭神は、八百万の神々さま。神在祭の期間中、全国の神々さまの宿3となる社です。
この期間中のみ、八百万の神々さまがいらっしゃるので、戸が開けられています。障子のようなものがあり、中は見ることができませんが・・・
普段は、全国各地の神々さまの遥拝場です。
東十九社
素鵞社の御祭神は、素戔嗚尊さま。大国主大神さまの親神にあられ、天照大御神の弟神になります。
八岐大蛇の退治は、誰でも知っているぐらいに有名ですよね。
出雲大社に参拝の際には、是非ともお参りして欲しい社になります。
素鵞社の行列
西側遥拝場は、本殿の内部では大国主大神さまのご神体は西側を向いておられます。
正式にはこちらの西側遥拝場が大国主大神さまから正面になるのでこちらからも参拝ができるように遥拝場が設けられているものです。
西側遥拝場
西側遥拝場の行列 映っていない後ろにかなり続いていました。
出雲大社に参拝の時にお参りして欲しいところ
出雲大社では、祓社で心身を祓い清めてもらい、拝殿・本殿・素鵞社・西側遥拝場は必ず参拝するといいと思います。
忘れるところでした・・・神楽殿も是非、お参りして欲しいです。
以前、案内している方に聞いた時も、この5か所はお参りして欲しいとおられました。
神在際の期間中は、東西の十九社もですね。
全国の神々さまがお集まりになっておられる宿所ですから。
西十九社
祓社が行列になっている場合でも、行列に並ばずに祓社でお参りして心身を祓い清める方法!!
せっかく出雲大社にお参りに来たわけですから、祓社で心身を祓い清めて、拝殿・御本殿に参拝したいですよね・・・
私も本心はそうでした。
でも、70メートルの大行列の最後尾に並ぶ勇気はありませんでした。
見ていると、お参りが終わって祓社から離れていく人の数より、ドンドン並んでいく人の数の方が多かったです。
そのうえ、バスガイドさんが旗を持って、ツアーのお客さんをその後ろに並ばせているのです・・・
並んでいる人たちに対しては、素晴らしいなという思いで見ていました。
日本人の神さまに対しての想いというのは、素晴らしいなという一言に尽きますね。
私は、素通りして、少し離れたところからお参りするという方法を選びましたが・・・
その後に拝殿・御本殿に参拝させていただき、東西の十九社、素鵞社、西側遥拝場など行列のできているところは、少し離れたところからお参りさせていただき、最後に神楽殿に行き、フラフラ周辺を歩いていました。
神楽殿
すると・・・神楽殿の前の広場の端でお参りをしている人がいるのを見つけたのです。
何の神さまをお祀りしている社なのかな?と近づいて見てみると、お社が2つありました。
神楽殿の広場 右端手前に2つの社
奥にあるのが、金刀毘羅宮。
手前にあるお社の説明書きを見てみると、何と・・・祓社と書いてあるではありませんか!!
出雲大社に祓社は2か所あったのです!!
祓社
下り参道にある祓社は、70メートルの大行列を作っている状態で、さらに行列が延びる勢い。
しかし、神楽殿の広場の端にある祓社には、ほとんど人はおらず・・・すぐにお参りができる状態です。
本当にビックリしました!!
「並ばなくても祓社で、心身の祓い清めをできるじゃん!!」と大きい声を出せませんので、心の中で叫びました。
出雲大社のホームページで境内図を確認してみると、しっかりと神楽殿前の広場の端に金刀毘羅宮と祓社があることが書かれています。
祓社の説明を読んでみると、正面下り参道と神楽殿前の2か所でお祀りしていると書いてあるではないですか!!
もうお分かりですよね。
行列に並ばずに祓社でお参りする方法とは、『正面下り参道の祓社が行列している時には、神楽殿前の広場の祓社でお参りして、心身の祓い清め、拝殿・御本殿に向かえばいい』ということです。
神在祭の期間中や初詣、ゴールデンウイーク、シルバーウイーク、連休中などの参拝される方が多い時には有効であると思います。
出雲大社は、参拝者の動線を考えて、祓社を2か所でお祀りしている!!
出雲大社のホームページで境内図を確認してみると、大駐車場から直接、神楽殿に入れるようになっています。
その神楽殿の入り口に祓社がお祀りされており、心身を祓い清めてから、神楽殿にも拝殿・御本殿にも進むことができるようになっています。
少しだけ遠回りになりますが、鳥居を通りたい方には、大駐車場から祓社でお参りして、銅鳥居から拝殿・御本殿に入れる動線もしっかり作ってあります。
とてもよく考えられた動線を作られているなと分かります。
きっとお年寄りや足の悪い方、車いすの方などにも無理なく参拝して欲しいという思いを感じられます。
せっかく出雲大社にお参りに来たのだから、勢溜の大鳥居を通りたいと思われる方は、正面まで歩いて、下り参道や松の参道を楽しむこともいいと思います。
私もこのルートを必ず通ります。
今回のように参拝者が多く、勢溜の大鳥居を通り、祓社に行列ができているようであれば、銅鳥居を通る前に神楽殿の広場まで行って、そちらの祓社で心身を祓い清め、銅鳥居に戻り、拝殿・御本殿にお参りすると良いと思います。
出雲大社HP 境内図より引用
出雲の大神さまも参拝者の行列のことを気にされていました。
今回は、人が多く参拝中に意識を合わせてお話することはしませんでした。
出雲大社から少し離れたところで、『この参拝者の行列を問題と思っている。スムーズに参拝できるようにアナウンスして欲しい!!』と出雲の大神さまからメッセージがありました。
出雲の大神さまも気にされていたようですね。
出発前日のことを書かせていただくと、『参拝時には、数字を使って具体的に宣言するように!!』というメッセージを貰っていました。
お願いするというよりは、「いつまでにこうなれるように、このようなことを行っていきます。それが達成されるようなご縁を結んでいただけるよう、お力添え下さい。」と達成したいことに数字などを入れて具体的に宣言するということになるのでしょう。
「全国の神々さまが出雲にお集まりになっているということは、各地の神社には本当に神さまいないんですか?」と聞いてみると・・・
『眷属に留守番させている神さまもいれば、神社に半分意識を置いて出雲に来られる神さまなどいろいろ・・・』と返答を貰えました。
神々さまからしたら、時空というものの認識がないので、問題のないことでしたね・・・
ご本殿の裏
まとめ
参拝者が多い時には、下り参道の祓社に行列ができていることがあります。
出雲大社に祓社は、2か所あり、神楽殿の広場にある祓社をほとんどの人が知らないので、こちらで参拝前の心身の祓い清めを行うとスムーズにお参りができ、時間の短縮にもなる。
参拝時には、数字を使って具体的に宣言する!!
関連ページ → 節分に出雲大社・須佐神社に参拝してきました。